本記事では、ジーニアルAIを使って銀行通帳をExcelに転記する手順を紹介します。
テーブルクリップを実行
- 通帳データをジーニアルAIにインポートします。
- 対象ページで テーブルクリップ をクリック
※テーブルとして認識されない場合は 手動テーブルクリップ を使用 - 転記を実行
※複数ページの通帳を処理する場合
- 「同じ構造のテーブルを一括転記」 を実行
- 一括転記で反映されなかったページについては、 個別にテーブルクリップ を実施
- 個別転記は シート末尾から行うと整理が容易(最後に並び替えで対応可能)
- 「同じ構造のテーブルを一括転記」 を実行
- 各ページ転記後は、 テーブルのレイアウト調整と転記内容の確認を必ず実施
金額のクレンジング方法
通帳データは、貸借で金額と摘要が交互に記載されているケースや通帳画像の状態により正しくOCRできないケースなどがあるため、転記後にデータクレンジングが必要となることがあります。
どの方法を使用するかは、転記したデータの状態を確認した上で下記を参考に、最も効率的にデータクレンジングできる方法を選択してください。
複数の方法を組み合わせて使用することも可能です。
① 不要記号の削除・変換
金額列に不要な記号(★ * . ¥ + - ● |)が含まれている場合は、データ置換を実行します。
- 範囲を選択 → Ctrl + H で置換ダイアログを開く
- 以下のように置換
② 文字と金額が繋がってしまう場合
※こちらの方法はMicrosoft 365のExcelでのみ利用できます。
- 金額列に文字が混ざっている場合、別の列を追加します。
- 新しい列の最初のセル(例:F3)に以下の関数を入力:
=IF(ISBLANK(C3),"",IFERROR(VALUE(REGEXEXTRACT(C3,"\d[\d,]*")),""))- C3 :元の金額列
- REGEXEXTRACT(E3,"\d[\d,]*") :数字とカンマを抽出
- VALUE:文字列を数値に変換
- IFERROR(...,"") :エラー時は空白に
- ISBLANK :元セルが空の場合は空白を返す
※REGEXEXTRACT関数の詳細な使い方、引数やモードの説明は、Microsoftサポート(REGEXEXTRACT 関数)をご覧ください。
- 下方向にオートフィルで関数をコピー
③ フラッシュフィルを使った抽出・整形
フラッシュフィル は、Excelの自動パターン認識機能で、規則性に基づきデータを整形できます。
より詳細な使用方法は、Microsoft サポート(フラッシュフィルを使用する)をご覧ください。
- 新しい行を追加し、1行目に欲しい形のデータを手入力します(例:文字と金額が混ざったセルから数字だけを抜き出す)
- クレンジング列を追加
- 1行目に、抽出したい値を手入力(例:文字と金額が混ざったセルから数字だけを抽出)
- 1行目から抽出したい行までを選択し、Ctrl+Eを押す
または 下までドラッグして表示される「フラッシュフィルオプション」から選択
- 金額列の前後に不要文字がある場合でも、自動で正しい数字だけを抽出可能
関数で対応しにくい複雑なパターンにも対応可能
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