テーブルクリップを使った通帳転記方法

変更日 火, 16 9月 で 9:10 午前

本記事では、ジーニアルAIを使って銀行通帳をExcelに転記する手順を紹介します。


テーブルクリップを実行

  1. 通帳データをジーニアルAIにインポートします。
  2. 対象ページで テーブルクリップ をクリック
    ※テーブルとして認識されない場合は 手動テーブルクリップ を使用
  3. 転記を実行
    ※複数ページの通帳を処理する場合
    1. 「同じ構造のテーブルを一括転記」 を実行
    2. 一括転記で反映されなかったページについては、 個別にテーブルクリップ を実施
    3. 個別転記は シート末尾から行うと整理が容易(最後に並び替えで対応可能)
  4. 各ページ転記後は、 テーブルのレイアウト調整と転記内容の確認を必ず実施

金額のクレンジング方法

通帳データは、貸借で金額と摘要が交互に記載されているケースや通帳画像の状態により正しくOCRできないケースなどがあるため、転記後にデータクレンジングが必要となることがあります。


どの方法を使用するかは、転記したデータの状態を確認した上で下記を参考に、最も効率的にデータクレンジングできる方法を選択してください。

  1. 不要記号だけを削除したい場合 → データ置換
  2. 文字と金額が繋がっている場合 → 関数で抽出
  3. 規則性に基づき一括で抽出したい場合 → フラッシュフィル

複数の方法を組み合わせて使用することも可能です。


① 不要記号の削除・変換


金額列に不要な記号(★ * . ¥ + - ● |)が含まれている場合は、データ置換を実行します。

  1. 範囲を選択 → Ctrl + H で置換ダイアログを開く
  2. 以下のように置換

検索する文字列

置換後の文字列

備考

.(ピリオド)

,(カンマ)

小数点をカンマに変換

(空白)

削除 ※「●」「+」「-」「|」も同様の手順で実施

~*

(空白)

*を削除

~¥

(空白)

¥を削除


② 文字と金額が繋がってしまう場合

※こちらの方法はMicrosoft 365のExcelでのみ利用できます。

  1. 金額列に文字が混ざっている場合、別の列を追加します。
  2. 新しい列の最初のセル(例:F3)に以下の関数を入力:
    =IF(ISBLANK(C3),"",IFERROR(VALUE(REGEXEXTRACT(C3,"\d[\d,]*")),""))
    1. C3 :元の金額列
    2. REGEXEXTRACT(E3,"\d[\d,]*") :数字とカンマを抽出
    3. VALUE:文字列を数値に変換
    4. IFERROR(...,"") :エラー時は空白に
    5. ISBLANK :元セルが空の場合は空白を返す
      ※REGEXEXTRACT関数の詳細な使い方、引数やモードの説明は、Microsoftサポート(REGEXEXTRACT 関数)をご覧ください。
  3. 下方向にオートフィルで関数をコピー



③ フラッシュフィルを使った抽出・整形


フラッシュフィル は、Excelの自動パターン認識機能で、規則性に基づきデータを整形できます。

より詳細な使用方法は、Microsoft サポート(フラッシュフィルを使用する)をご覧ください。


  1. 新しい行を追加し、1行目に欲しい形のデータを手入力します(例:文字と金額が混ざったセルから数字だけを抜き出す)
  2. クレンジング列を追加
  3. 1行目に、抽出したい値を手入力(例:文字と金額が混ざったセルから数字だけを抽出)
  4. 1行目から抽出したい行までを選択し、Ctrl+Eを押す
    または 下までドラッグして表示される「フラッシュフィルオプション」から選択
  5. 金額列の前後に不要文字がある場合でも、自動で正しい数字だけを抽出可能
    関数で対応しにくい複雑なパターンにも対応可能


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